マツエクのグルーについて

グルーとは

グルーとはまつげエクステを地まつ毛に接着させる際に使用するまつげエクステ専用の接着剤のことです。

つまり、まつげエクステにとってグルーは欠かせない存在なのですが、まつげエクステのトラブルでよく聞く“施術中に目がしみた”や、“アレルギー症状が出てしまった”というのはこのグルーが原因であることが多く、個々人の体質によってその使用については慎重になる必要があります。

そもそもなぜグルーによってそのような刺激が生じるのでしょうか。また、安全性の高いグルーとはどのようなものを言うのでしょうか。そもそも安全なグルーというのは存在するのでしょうか。

グルーの成分

グルーは主に、主成分と着色剤、増粘剤、安定剤とそのほかの複合物によって構成されています。とはいえ、グルーの種類によってその構成や成分は大きく異なり、この差によって刺激の強弱やアレルギー症状が現れるか否かに関わってきます。

主成分はシアノアクリエートという物質です。聞き馴染みのない名前かもしれませんが、工業用や医療系含めて一般的に使用される接着剤に使用されていている主成分と同じです。つまり普通に販売されているよく見る接着剤にもこの成分が含まれています。

ただ、シアノアクリエートにも種類があり、どのような種類のシアノアクリエートを使用しているかでグルーの安全性などが左右されます。

シアノアクリエートは空気中などにある水分によって硬化し、硬化する際ホルムアルデヒドを放散します。このホルムアルデヒドは目や鼻に刺激があり、施術の際に目がしみたりアレルギー症状が出たというのはホルムアルデヒドによるところが多いです。

シアノアクリエートの種類によってこのホルムアルデヒドの数値が異なります。

また、ホルムアルデヒドは完全にグルーが硬化する間、微量ではありますが放出され続け、完全に硬化するまでだいたい24時間ほどかかると言われています。

グルーの種類

ブチル系

アレルギーの原因となるホルムアルデヒドの放散量が少ないため、低刺激で安全性が高く医療グレードと言われるグルーです。

まつげエクステのサロンで“医療用グルー”と書いてある場合にはこのブチルシアノアクリエートを主成分としたグルーを使用しています。

硬化しても柔らかめの仕上がりで、安全性が高いゆえに多少接着強度はやや弱めです。

医療グレードではありますが、それでも全ての人にアレルギーや刺激がないわけではありません。

エチル系

ブチルシアノアクリエートと比べ、速乾で粘着強度が強く持続性にも優れています。ただし、ホルムアルデヒドの放散量がエチルシアノアクリエートよりも多いため、刺激を感じる人やアレルギー症状が出るケースもあります。

海外製のグルーはこのエチルシアノアクリエートを使用している事が多いです。

その他

ブチルシアノアクリエート、エチルシアノアクリエートの他には、速乾性持続性には最も優れているもののかなり刺激が強く現在はほぼ使用されていない“メチルシアノアクリエート”や、低刺激ではありますが持続性があまりなくサロンではあまり使用されています“メトキシエチル シアノアクリレート”“オクチル-シアノアクリレート”もありますが、一般的にまつげエクステサロンでははブチルシアノアクリエートとエチルシアノアクリエートを使用しているケースが多いです。

主成分以外の成分とその働き

上にあげた主成分であるシアノアクリエート以外には、グルーの粘土を調整するために配合されている増粘剤や、もともとは透明なシアノアクリエートに色を付けるための着色剤や安定剤、そのほかにも商品によっては柔軟性を高めるための成分を入れているものなどもあります。この主成分以外の成分でも刺激やアレルギーの原因となるケースがあります。

安全なグルーとは

上にもあるように、医療グレードであるブチルシアノアクリエートを主成分としており、他のアレルギー原因になりそうな複合物を使用していないグルーが安全性の高いグルーと言えます。

しかしながら、どんなものでもそうですが万人に安全というものはありません。

多くの方に安全でも、体質や施術を受ける際の体調などによって刺激を受ける可能性があります。また、安全性の高いグルーを用いていても施術者の知識や技術力に左右される部分も大きいためサロン選びは慎重にする必要があります。

つまり“完璧に安全なグルー”というものは存在せず、より安全性の高いグルーを用いて適切な方法でまつげエクステを装着することが安全にまつげエクステを楽しむことにつながります。

初めてまつげエクステをされる方でアレルギー症状などが心配な方などは、まず最初にパッチテスト等でその刺激についてチェックしてから改めて施術を受けることがおすすめです。

オススメのグルー